ラブラドール・レトリバー Labrador Retriever

ラブラドールレトリバー7グループ以外の鳥猟犬(グループ8)

体高 体重

体高 オス 56~57cm メス 54~56cm
体重 オス 30~35kg  メス 28~32kg
大型犬
頭部は横幅広く垂れ耳
体長は体高よりやや長く、短い毛に覆われている

レトリバー(retriever)の由来は、レトリーブ(retrieve)から
取り戻す、回収するの意味を持ち「獲物を回収する犬(狩猟犬)」であること

性格

大変賢く穏やか、攻撃性が少なく順応力が高い
服従性の高さと自分自身での判断能力を合わせ持っている
家族には愛情深く、他人や他犬、他の動物にも穏やかに接する
上記の性格もあり番犬にはむかない

ラブラドール・レトリバーは使役犬や狩猟犬としての能力を重視したアメリカンタイプ
ドッグショーなどの品評会用に外観を重視したイングリッシュタイプに分かれる
個体差はあるがアメリカンタイプは頭部は細くマズルは長め、
脚も長く、しなやかな外観をしていて
イングリッシュタイプは横幅が広く明確なストップ(額と鼻の間のくぼみ)を持ち
太く頑丈な首、ガッシリした胴は短く被毛は密生している

毛色

長毛でダブルコート(毛先と根本での毛質の違いがあるタイプ)
・ブラック
・イエロー(明るいクリーム色~レッド・フォックス)
・チョコレート(レバー)
ホワイトは胸だけにあるのが望ましい

ラブラドールレトリバーチョコ

平均寿命 かかりやすい病気

11~13年が平均的な寿命になります。
かかりやすい病気
・股関節形成不全
成長過程で股関節が形態的な異常を起こし、歩行を難しくする病気
両側の股関節に発症することが多く、大型犬や超大型犬の発症リスクが高い
予防としては肥満や滑る床、指の間の被毛の手入れをして
股関節への負荷を減らすようにして下さい。
・外耳炎
外耳炎の原因は様々で耳ダニなどの寄生虫によるもの、
細菌や真菌の感染によるもの、アレルギーによるものなどがあります。
炎症が起こると耳の中がかゆくなるので、
しきりに頭を振ったり、後ろ足で耳の後ろや耳をかこうとします。
また、症状が悪化すると耳の中がただれてしまい、
症状が慢性化してしまうことがあります。
早期発見には普段から耳の中の様子に気を配ることが大切です。
・皮膚疾患
かゆみを伴う皮膚の疾患になることが多い犬種です。
後ろ足で体を頻繁にかく、何度も体をなめるなどの行動
皮膚病と疑われる症状が見られた場合は
できるだけ早く病院に連れて行ってあげてください。
こまめなブラッシングも予防に繋がります。
・胃捻転
胃が拡張することで捻じれてしまい、胃の周囲の血流が遮断される病気
急激なショック状態に陥る緊急性の高い病気で、
発生後数時間で死に至ることもあります。
特に大型や超大型の胸が深い犬種に多く発生する病気です。
胸が膨らみぐったりとして多量のよだれを流すようであればこの病気を疑って下さい。
多量のドライフードを食べた後に水を飲むことで胃拡張が起きますので
1回の食事量を多くせず、飲食後すぐの運動は控えましょう
・悪性腫瘍(癌)
なかでも肥満細胞腫、リンパ腫、骨肉腫、
組織球肉腫、悪性メラノーマ等が比較的多くみられます。
普段からスキンシップを取りしこりや腫れなどの変化に注意して下さい。
また健康診断で血液検査と共に、腫瘍の発見に有効なレントゲン検査や
超音波検査を実施することで早期発見を心がけましょう

ラブラドールレトリバー黒子犬

ラブラドール・レトリバーとの日常(散歩時間、登録犬籍数など)

・運動好きな子が多く1日2回以上
子犬期は15分程度が適度、成犬期は30分~1時間程度は必要
・短毛ですがダブルコートで抜け毛は多い
換毛期には特にしっかりとブラッシングで死毛を取り除きましょう
・被毛は伸び続ける犬種ではありませんのでトリミングは必要ありません。
・お風呂は月に1~2回程度
・爪切りは散歩によって削れている場合は必要ありません。
・垂れ耳の為に通気性は悪くなりますので
小まめに汚れていないかの確認をしてあげましょう
・暑さに弱い犬種ですので夏場の対策は必要になります。

犬種別犬籍登録頭数の推移

 順位頭数
2019124774
2020135101
2021135294

ラブラドール・レトリバーとは 価格帯など

原産地はカナダのニューファンドランド島
血統の元となった犬種は
16世紀にニューファンドランド島に入植た人たちが飼育していた
セント・ジョンズ・ウォーター・ドッグとされている
セント・ジョンズ・ウォーター・ドッグの祖先犬ははっきりとしていないが、
イングランド、アイルランド、ポルトガルなどで飼育されていた
使役犬のミックス犬(雑種犬)ではないかとされている。

セント・ジョンズ・ウォーター・ドッグ

セントジョンズウォータードッグ
不明 – Archival: Photograph obtained from http://www.lorkenfarms.co and http://chocolatelabs.co.uk history page as described below. Animal pictured died within 5 – 10 years of this date, allowing the photograph to be positively dated at over 130 years old and hence in the public domain. (As a photograph of this specific dog, it is also not possible to source a different version in discussing labrador history.), パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2801190による

出身地域名にちなんで「ラブラドール」と呼ばれているが
セント・ジョンズ・ウォーター・ドッグのセント・ジョンズは
ラブラドール地方ではなくアバロン半島に位置している

子犬の価格帯は28~45万円(2022/5現在)
国際畜犬連盟(FCI)のグループ分けでは
7グループ以外の鳥猟犬(グループ8)に分類

ラブラドールレトリバー子犬

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